JU DC10-30 (OH-LHA)
こちらは会社どころか国そのものがなくなってしまった会社です。
JAT ユーゴスラビア航空のDC10-30。
登録は1987年4月から1988年10月までとなっています。
本来ユーゴスラビアの登録はJUで始まるのですが、レジスターはOH-で始まっていますので短期リースだったのかもしれません。
OH-はフィンエアー(フィンランド)で、使われています。
元々 ユーゴスラビアという国は東西冷戦の狭間で存在した国でした。
昔から紛争の火種と言われたバルカン半島に位置しています。
多民族の人々が隣り合って暮らしていましたが、それを押さえていたのが東西冷戦。民族紛争で国が分裂してしてしまわないようにと一致団結していたのでした。
ソビエト連邦が崩壊(1991.12)して冷戦構造が崩れてくると、それまで押さえていた民族自決の血がたぎってきました。それが一連のユーゴスラビア紛争です。
1984年に冬季サラエボオリンピックが行われましたが、その会場が砲撃で傷ついているのを見た人も多いと思います。
この時は、その後そんなことになるとは全く知らずに珍しい塗装の航空機が撮れたと喜んでいました。
1987.5.24 オーストラリア シドニー空港国際線ターミナル
#海外 #DC10
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