病み上がりの旅 06
ファラムポーン駅から、ちょっとそこまで
ちょっと油断してホテルを出る時間が遅くなったら、駅に着いたら既に入線していました。
よく見るとベッドライトがLED化されています。
LEDはご存知のように光の直進性が強くて遠くまでよく見えるし、電球だとライト交換も頻繁になりがちですが、LEDならばメンテナンス・フリーに近いものがありますから、電力に関係ないディーゼル機関車でも(恐らく車検の時に)交換されているのでしょう 。
乗り込んだ客車は昔ながらもの。座席はビニールレザーになっています。
編成の中には、日本の某デザイナーが近年好んで使う木製のベンチがありました。
暑い地方ですから、それもアリなんでしょうけれど長時間座っているとお尻が痛くなりそうで、興味はあったけれどパスしました。
行く先は、アユタヤの少し手前(約20km)のバーンパインです。そこに夏離宮があります。
この地には古くから離宮があったようですが、現在の建物はラーマ5世が建て直したものだそうです。
その鉄道の最寄り駅がバーンパイン駅。
乗り込んだ列車はバンコク9時25分発の201レ各駅停車。到着が11時10分と2時間近くかかります。
実際は15分程度遅れましたが、この程度ならば全く問題はありません。
で、運賃が12バーツ。邦貨にしてわずか42円! BTSやMRTの最低運賃よりも安い! 果たして儲かっているのかはなはだ疑問な運賃ではあります。
貧富の差が大きいタイですから、各停運賃を安価に提供するのは底辺層の人々にも移動の自由を保障する意味合いもあるのかなと思っています。
ちなみに帰路は、112レ快速列車。客車は行きに乗ったものと同じシリーズでしたが編成数は5両で、いくつかの駅を通過していきました。
こちらの運賃は20バーツ(それでも邦貨にして約70円です)。
ちなみにバーンパイン発が16時16分でバンコク着が18時00分と所要時間はあまり変わりありません。やはりいくつか駅をスキップするので快速扱いなのでしょうね。
バーンバイン駅
乗ってきた列車は編成を見るとちょっとデコボコしていますが、一般客車カラーで統一されています。
振り向けば、こちらが駅舎。
線路を横断するように何カ所か板が引き詰められています。
ここを渡って駅舎に向かいますが、ホームも駅舎も出入り自由です。
切符は車内検札でパンチを入れてお終いです。
回収もされませんので、そのままお持ち帰りが出来ますが、そんな事をするのは異国から来た(鉄道好きの)観光客ぐらいでしょうか(笑)。
表に回ってみると、なん~~~も、ありません。
いままでは、どんな田舎の駅でも駅前には、屋台式のおそば屋さんが1軒ぐらいは出ていたのですが、それすらありません。
帰りに気がついたのですが、駅舎の隣に常設のお店があったようですが閉店してしまったようです。
駅前ならば、普通は待機しているタクシーやトックトック、そして路地専門のバイクタクシーも1台もいません。みんな観光客が来るアユタヤの方に行っているのでしょうね。
アユタヤは世界遺産で有名ですから観光客はどっと押しかけますが、この離宮はアユタヤ・ツアーのついで…、一部のツアーに組み込まれているか・いないかなぁ程度の扱いです。
まして個人観光客が駅から行くなんてことは数少ないのでしょう。実際に駅前もそんなことを反映してか、サッパリと何もありませんでした。
そう言えば、この駅で降りた人は観光客は、私たち以外はいませんでした。あとは地元人達ばかりでした。
コメント
No title
No title
ここを鉄道で行ったのは本文中に書いてあるとおりです。
とにかく離宮があった場所とは思えないくらいさっぱりとした駅前でした。もっとも離宮として活躍していた頃はその移動は船がメインでしたでしょうから、やはり鉄道は使われていなかったのだと思います。
コメントの投稿
トラックバック
この記事へのトラックバックURL
https://yajiblo2.blog.fc2.com/tb.php/3877-8832b15a
8月に日帰りツアーでアユタヤまで行った時に、バーンバイン駅の前を通り過ぎました。ひっそりとしてました。