小田急 ED1012
小田急に残っていた最後のデキである。
架線もない場所なので、もう保存されているとか言いようがない気がしていた。
それから、何年もしないうちに自動車の接触事故という事故訓練車両になって、あっけなく解体されてしまった。
N6復活塗装編成は、その運用終了後もしばらく海老名にその姿を見せていたが、結局1両のみを残して解体された。(当時、保存派と解体派が小田原評定をしていたという噂話がファンの間に流れた)
小田急という会社は、会社の歴史を担ってきた車両をあまり大事にしない会社なのだと、この時強く思った。
それから数年後に5000型、Hise、RSEの3車種同時引退イベントがあり、最終日までの運用を公開し、最後に海老名でお別れ会展示までした。
あの時に持った違和感の根源は、このデキ解体があったのだろうと暫くしてから気がついた。
本当に変わったのだろうか。それとも単に社会の流行をまねただけなのだろうか。
今後を注意深く見ていきたいと思っている。
2003.10.18 海老名